多くの経歴をもちすべての出来事をあるがままに受け入れるタモリの格言

嶋村吉洋氏主催のソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』 タモリの格言原理原則

今回は、以前取り上げた北野武さん、明石家さんまさんとともに『お笑いBIG3』の一角を担うタモリさんの格言を紹介していきます。

『明日のことを語れるヤツはゴマンといるが、昨日までのことをキチっとやれるヤツはほとんどいないんだよ。』

嶋村吉洋氏主催のソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』 タモリの格言

【出典】プレジデントオンライン

『お笑いBIG3』のなかでもほかのふたりとは異なる雰囲気を感じるタモリさんの大切にしていることや生き方を学びながら、ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』の主催者である嶋村吉洋氏からの学びとともに紹介していきます。

タモリさんの経歴

タモリさんは終戦後間もない1945年8月22日に福岡県福岡市に生まれました。
幼少時代からおとなびており、幼稚園の見学に行った際にお遊戯をしている園児を見て、自分にはできないと入園を拒否したことがあるそうです。

小学生のころは学校から帰ると暇で、坂道に立って人間観察をしたり、祖母が料理をする姿を見ていることが多かったそうです。
このときの経験が坂道好きや料理好きな今のタモリさんをつくっていると思うと子供のころになにに触れるかはとても重要だなと感じます。

また、わたしは知らなかったのですが、タモリさんは小学3年生のとき、下校途中に電柱のワイヤに顔をぶつけ、針金の結び目が右目に突き刺さって失明したそうです。
タモリさんがサングラスをかけるようになった理由をはじめて知りました。

経歴に話を戻すと、1964年には早稲田大学へと進学するも、学費として送られてきた仕送りを友人との旅行に使用したところ、友人からの返済が遅れ学費が払えなくなり、学費未納でわずか1年で抹籍処分を受けています。

大学退学後、福岡へ帰郷し、生命保険の勧誘員やボウリング場の支配人、フルーツパーラーのバーテンダーとして職を転々としています。
その後、タモリさんが30歳のときに、福岡公演に来ていたジャズピアニストの山下洋輔氏と出会い、山下氏に勧められて再び上京しています。

山下氏が漫画家でタレントの赤塚不二夫にタモリさんを紹介し、赤塚はタモリさんの芸を見てその才能に惚れ込んだそうです。

1976年には、赤塚を特集した昼のワイドショーで芸能界デビューしました。
このとき、赤塚はタモリさんを生放送当日にテレビ局に連れて行き、台本を書き換え急遽出演させたそうです。

そこからは怒涛の活躍で一気に人気者の地位を固めていきます。
1982年からは『笑っていいとも!』、1986年からは『ミュージックステーション』が始まり、日本を代表する司会者となります。

このふたつの番組はタモリさんの看板番組であり、どちらもギネスブックで世界記録に認定されています。
『笑っていいとも!』は「生放送バラエティー番組 単独司会最多記録」で、『ミュージックステーション』は「同一司会者による生放送音楽番組の最長放送」でそれぞれ認定されています。

執着しない生き方

芸能界に入ってすぐに頭角をあらわしてきたタモリさんですが、意外なことに座右の銘は『適当』だそうです。

なにごとにも執着せず、目標や希望も持たずただ毎日の仕事をこなしていく。
仕事の反省などはせず、毎日上出来だったと思って一日を終える。

これだけを聞くとダメなひとのように聞こえますが、そこにはなるほどと思わされる理由がありました。

「目標をもつと、達成できないとイヤだし、達成するためにやりたいことを我慢するなんてバカみたいでしょう。」

「反省と一口に言っても、勝手に自分だけが悪いと思っている場合があるからね。そこでもう一回、その反省をもとにして、同じ状況に立って、こうすれば良かったと思ったことを再びやったときに、それがその場にそぐうかそぐわないかは、また疑問だからね。そんなことのために反省してもしょうがないものね。」

これらの言葉をみると、タモリさんが現状を受け入れ、日々を楽しく生きることにフォーカスしていることが分かります。

タモリさんのこれらの価値観は赤塚不二夫の影響が大きいようです。
赤塚への弔辞では下記のような言葉をのこしています。

「あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに、前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は重苦しい意味の世界から解放され、軽やかになり、また時間は前後関係を断ち放たれて、そのときその場が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは見事に一言で言い表しています。すなわち『これでいいのだ』と。」

さいごに:嶋村吉洋氏からの学び

タモリさんがこのような価値観をもてたのは日々やるべきことをやって来たからではないでしょうか。
自分がやってきたことへの自負があるからこそ現状を受け入れ楽しむことができたのだと思います。

そして、この格言にもあるように未来のことを大きく語ることよりも、日々やるべきことをキチっとやることに価値を感じているのだと感じます。

ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』の主催者である嶋村吉洋氏はこの格言と共通する価値観を持たれているように感じます。

嶋村氏は「目標を明確に具体的に肯定的に決めること」をとても重要視されており、講演会などでは未来の大きなビジョンを語られることも多いです。

その一方で、今自分が得ている結果については「過去にまいた種を刈り取っている」とおっしゃっており、将来のことを語るだけではなく日々やるべきことをやることに強いこだわりを持たれています。

だからこそ大きな成果をつくり続けることができるのだと感じます。

わたしもビジョンを語るだけではなくやるべきことを全力でやる毎日を過ごしていきます。

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