多くのプロジェクトを走らせ新しい事業を立ち上げ続けるサイバーエージェント・藤田晋の格言

ワクセルの主催者であり映画プロデューサーでもある嶋村吉洋氏のプロジェクト 多くのプロジェクトを走らせる藤田晋氏の格言事業・起業

今回は、右肩上がりで業績を上げ続けるサイバーエージェントの藤田晋氏の格言を紹介していきます。

『変革を恐れない者だけが、先に行ける。とどまったままでは未来は無い。』

ワクセルの主催者であり映画プロデューサーでもある嶋村吉洋氏のプロジェクト 多くのプロジェクトを走らせる藤田晋氏の格言

【出典】サイバーエージェントHP

うまくいったひとつの事業に固執するのではなく、新規事業を立ち上げ続け、多くのプロジェクトを同時並行で走らせている藤田氏の考え方をソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』の主催者である嶋村吉洋氏からの学びとともに紹介していきます。

自分の軸を決める

サイバーエージェントは、1998年に人材派遣会社インテリジェンス(現:パーソルキャリア)の社員であった藤田氏がインテリジェンス創業者の宇野康秀氏の支援を受けて日高裕介氏と創業した会社です。

藤田氏が起業を目指すきっかけになった本があります。
それはジム・コリンズ著の『ビジョナリー・カンパニー 時代を超える生存の法則』でした。
この本では、『時を超えて成長し続ける企業』の特徴が解説されています。

本を読んでから、藤田氏はその本に書かれているような人々の生活や社会に大きな影響を与える偉大な会社を自分の手で創りたいと思うようになったそうです。
それ以降、藤田氏は「将来すごい会社を創る」という目標をたて、それに向かって全力で走ってきたといいます。
サイバーエージェントのビジョンは「21世紀を代表する会社を創る」であり、このときの想いをそのまま会社のビジョンにされています。

あるインタビューで、藤田氏はこのように語られています。

『自分の軸さえ決めれば、人から言われなくても、自発的に動き出せるようになります。そうすると、人生が面白い方向へと加速し、どんどん好転していくと思うのです。』

実際に、インテリジェンスに入社後はハードワークに徹し、毎日終電ギリギリまで働き、土日も祝日もゴールデンウィークも夏休みも返上して働いていたそうです。
それもこれもすべては「起業という目標に近づくため」だったと話されています。

その結果、インテリジェンスに就職してから1年未満で起業のチャンスを掴み、宇野氏からの出資を受ける形で起業を果たします。

【参考】

【参考文献】プレジデントオンライン

新規事業を立ち上げ変革し続けるサイバーエージェント

インターネット広告事業からスタートしたサイバーエージェントは、24年経った現在では通信販売事業、メディア事業、ゲーム事業、アニメ制作事業、投資育成事業など数多くの事業を手がけており、関連会社の数は57社にのぼります。
これほどのスピードで会社が大きくなっている原因のひとつに、サイバーエージェントの新規事業に関わる制度があげられます。

<あした会議>
執行役員を中心としたチームで、サイバーエージェントの「あした(未来)」につながる新規事業や課題解決の方法などを提案、決議する会議で、年2回、各執行役員が事業責任者や専門分野に長けた人材4名を選抜、チームを組み提案を競います。
この場には藤田氏も出席しており、役員が率いるチームの提案に、点数を付けていくため、藤田氏がどのようなことを考えているのか、会議を通じて社員が理解する場にもなります。

<CAJJプログラム/スタートアップJJJ>
事業創出と成長を促すとともに、事業の撤退基準を明確化した制度。
経営人材育成システム『CAJJプログラム』は収益化している事業を対象としており、新規事業マネジメントシステム『スタートアップJJJ』は原則設立2年以内のスタートアップ事業を対象としています。
子会社や事業をランク分けし、切磋琢磨する環境をつくり、定められた基準を達成しない限り、事業の降格や撤退、もしくは事業責任者の交代がおこなわれます。

『CAJJプログラム』はJリーグのようにJ1、J2、J3とランクが分かれており、『スタートアップJJJ』も6つのランクに分かれています。
このようにランク付けをすることで競争意識を持たせ、実際に撤退基準を設けることで、本気で取り組む場をつくっているそうです。

これほどまでに新規事業の立ち上げにこだわる根底には、この格言のとおりの信念があることが分かります。
藤田氏自身、「サイバーエージェントは挑戦する人を評価する会社です。」とうたっていることも若手が伸び伸びと挑戦できている原因のひとつだと考えられます。

そして、これほど多くの若手を起用し、事業をうまくいかせるには社員から揺るぎない信頼を得て、モチベーションを高く保たせることが非常に重要です。
藤田氏はそのたりの人心掌握術も長けており、下記のように話されています。

『人は褒められると、相手をがっかりさせてはいけないと思って、期待以上に頑張ってくれます。褒め惜しみしないほうが絶対にいいと思います。』

【参考】

さいごに:嶋村吉洋氏からの学び

藤田氏の経歴や格言について調べていると、『ワクセル』の主催者で、映画プロデューサーでもある嶋村吉洋氏から学ぶことと共通している部分が多いことに気付きます。

嶋村氏は父親の仕事が富裕層相手の建築関連だったことから、小学生のころから「将来は起業したい」と考え、その目標に向かって全力で走ってこられました。
自分が起業するうえで必要ないと考え、高校は2ヶ月で辞め、働きはじめています。

嶋村氏は常々、「目標を明確に具体的に肯定的に決めること」、「大きなビジョンを描くこと」を伝えてくださっています。

嶋村氏はその目標があったからこそ、睡眠時間を削りながらもトリプルワークでハードワークしながら起業のための軍資金をつくってこられました。

藤田氏も先のインタビューのなかで、下記のように話されています。

『当時の自分にとってハードワークは、自分の将来に対する”先行投資”という位置づけでした。仕事漬けになることで、自分の時間はほとんどありませんでしたが、「自分の夢を実現できれば、投資はじゅうぶん後で回収できる」と思っていました。』

成功者は深い深い思い込みと、大きな大きな勘違いをしていると聞いたことがあります。
自分が決めた目標に対し、正しく努力することで自分なら絶対に達成できるという確信とそのために振切って行動できる行動力が大きな成果をつくる方には共通していると感じます。

自分自身を信じるためにも日々やるべきことをやりきっていきましょう。

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