『ザ・ヴォイス』と称された20世紀を代表する歌手フランク・シナトラの格言

ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』主催の映画プロデューサー・嶋村吉洋氏のプロジェクト フランク・シナトラの格言原理原則

今回は、20世紀を代表する歌手のひとりであり、その卓越した歌唱力によって『ザ・ヴォイス』と称されたフランク・シナトラの格言を紹介していきます。

『世界の反対側にいる他人も愛しましょう。なぜなら、彼らもあなたと同じだから。夢があって、希望があって、不安を抱いている。世界は一つで、私たちは皆隣人なのです』

ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』主催の映画プロデューサー・嶋村吉洋氏のプロジェクト フランク・シナトラの格言

【出典】Wikipedia/フランク・シナトラ


ロシアのウクライナへの侵攻により、世界が大きく動いているなか、この価値観はとても重要だと感じます。

フランク・シナトラは華やかな業績を残しながら、マフィアとの黒い噂が絶えないなど、ダークな印象もありますが、反人種差別の立場をとり、公民権運動も積極的に支援していました。

そんなシナトラの経歴を紹介しながら、この格言からの学びと、ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』主催の嶋村吉洋氏からの学びを紹介していきます。

フランク・シナトラの経歴

シナトラはバーのラウンジで歌っていたところを見出され、1939年に当時人気のトランぺッターであったハリー・ジェイムスの楽団『ミュージック・メイカーズ』の専属歌手としてビクターよりプロデビューしました。

そこから亡くなる直前の1990年代末までの長きにわたり、現役の歌手として活動し、数々のミリオンセラーを連発し、多くのミュージシャンに影響を与えています。

2007年に発表された『Q誌*の選ぶ史上最も偉大な100人のシンガー』では、第3位にランキングされました。
*Q誌:イギリスの月刊音楽誌

さらに、シナトラは1940年代以降は映画俳優としても活躍し、1953年にはアカデミー賞助演男優賞を受賞しています。

華やかな経歴を残しているシナトラですが、幼少期は自らが新興移民のイタリア系アメリカ人であるこり、頻繁に人種差別を受けていたことを明かしています。

そのため、反人種差別の立場をとり、当時公民権運動を推し進めていたマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師を支援していました。

また、自身の派閥である『シナトラ一家』にはアフリカ系アメリカ人のサミー・デイヴィスJr.を迎え入れ、人種差別をおこなうクラブを敬遠するなど自身の行動で人種差別撲滅に向けて行動していました。

共感力がつくる世界平和

この格言をみたとき、「凶悪犯は共感性が欠如している」という記事を読んだことを思い出しました。

脳科学的には、善悪の判断には「共感」、すなわち脳に備わる他者の気持ちを理解する能力が深く関わっているのではないかと考えられています。

過去20年にわたり、受刑者の脳を磁気共鳴画像法(MRI)で撮影し、研究してきた神経科学者のケント・キールは、下記のように述べています。

「脳内には感情の処理に重要な『扁桃体』という場所があり、サイコパスと判定された犯罪者は、扁桃体の活動が通常の犯罪者よりも弱いことが分かった。
また、彼らが道徳的な判断をどのように下しているのか調べるために、暴力的な写真を次々と見せたところ、それらに道徳的な問題があることは認識するが、道徳的な判断を助ける脳の領域の活動が弱い傾向にあることがわかった。」

つまり、わたしたちは善悪を「感じる」が、サイコパスの脳は善悪を「考えて」判断していることが分かったのです。

これらのことからも、相手のことを相手の立場に立って考えることが非常に重要であることが分かります。

この格言のとおり、相手にも夢があり、希望があり、不安を抱きながらも懸命に生きている人間であることが想像できれば、世界の反対側にいる他人も愛することができるのではないでしょうか。

この価値観が世の中に広がり、平和な世の中になることを心から祈ります。

さいごに:嶋村吉洋氏からの学び

ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』の主催者であり映画プロデューサーでもある嶋村吉洋氏は常々「相手の立場に立つことを大事にしている」とおっしゃっています。

常に周りに気配りをされ、誰よりも動かれている姿はまさにその言葉を体現されています。
大切にすべきことを当たり前に大切にできるからこそ、実績をあげてこられているんだということが分かります。

わたしも自分の理想の姿を明確にし、当たり前に理想の自分でいられるよう行動していきます。

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