世界的な企業の経営者たちを支えた『1兆ドルコーチ』、ビル・キャンベル氏の格言

ビルキャンベル事業・起業

世界的な企業として誰もが知るGAFA、グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル。

これらの企業の名前や製品・サービスはもちろんのこと、その創業者、現経営者や元経営者についても、広く名前が知られている人物ばかりです。
スティーブ・ジョブズ氏、ラリー・ペイジ氏、ジェフ・ベゾス氏、エリック・シュミット氏などは、顔と名前が一致する方が日本でも多いと思います。

では、これらの人物が共通して『コーチ』として慕った人物についてはどうでしょうか。
その人物とは『ウィリアム・ヴィンセント・キャンベル・ジュニア』、
多くの場面では『ビル・キャンベル』と呼ばれる人物です。

ビル・キャンベル氏は、アメリカの大学アメリカンフットボールのコーチとしてそのキャリアをスタートさせ、ビジネスの世界に移ってから75歳までの間、アップル社の副社長をはじめ、名だたる企業の役員、有名な経営者の相談役として活躍しました。

今回は、経営者として、かつ名だたる経営者のメンターとして活躍した、『TRILLION DOLLAR COACH(1兆ドルコーチ)』、ビル・キャンベル氏について紹介します。

学生フットボールからビジネスの世界へ転身し、真の『コーチ』へ

ビル・キャンべル氏は1940年、アメリカで生まれ、コロンビア大学在学中にはアメリカンフットボールの選手として活躍しました。
卒業後しばらくは、同大学のアメリカンフットボールチームのヘッドコーチを6年間務めるなど、フットボールのコーチとして活躍します。しかし、コーチとしての彼の成績は芳しくありませんでした。

その後、コーチとしての彼の姿勢を知った彼の友人の助言もあり、ビジネスの世界に活躍を移します。最初に彼が大きな実績をあげたのはコダック社に在籍した時で、その時の実績を買われ、1983年にアップル社の副社長になります。
1987年、アップル社の経営職を辞めたキャンベル氏でしたが、1994年からインテュイット社のCEOを務め、さらにアップル社の社外取締役を1997年から2014年まで務めます。

2016年にこの世を去ったキャンベル氏でしたが、同年の1月まではインテュイット社の会長職を務めるなど、その生涯の最期までビジネスパーソン・そしてコーチとして活躍しています。

以下で、そんなビル・キャンベル氏の成功の原因がわかる言葉を紹介します。

「リーダーは部下が作る」

キャンベル氏のコーチングのエッセンスの1つは、チームとしての目標達成、特に部下のパフォーマンスを引き出すことを重要視していました。

アメリカンフットボールのコーチ時代は、選手思いな気持ちが強く、結果、ゲームの結果にはつながらないことが多かった彼でしたが、ビジネスの世界に移ってからはフットボールのコーチ時代に培われた能力と経験を活かし、チームメンバーが力を発揮しやすい場を作り、成果を出していきました。

実際、キャンベル氏は、現場で社員の意見を直接聞いたり、部下や相談相手との1on1のミーティングを実践、またその内容をとても重要視していました。

彼を『コーチ』と慕う経営者が多いのは、相手の話を聞き、そして自身の考えを伝える、彼のコミュニケーション能力、そしてその根底にある価値観が理由といえます。

「君が優れたマネージャーなら、部下が君をリーダーにしてくれる。リーダーをつくるのは君じゃない、部下なのだ」

これがキャンベル氏の口癖の1つだったそうです。

彼が『1兆ドルコーチ』と呼ばれ、実際には1兆ドルの何倍もの価値を生み出す企業のトップたちのコーチとして活躍した理由がここにあります。

さいごに:嶋村吉洋氏からの学び

『うまくいくリーダーだけが知っていること』の著者であり、映画プロデューサー、ワクセルの主催者でもある嶋村吉洋氏も、「場を整えることがリーダーの仕事のひとつ」と著書の中でも述べています。

日本では、カリスマ性のある企業のトップが専制的に企業を運営していく様が取り上げられがちですが、より大きく、長期にわたり、普遍性を持って企業を成長させていくには、チームで力を発揮していくことが大切だと、ビル・キャンベル氏、そして嶋村吉洋氏から改めて学ぶことになりました。

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