ひとを育てる極意を教えてくれる山本五十六の格言

プロジェクトの見本となる山本五十六の格言 嶋村吉洋氏主催のソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』原理原則

今回は第二次世界大戦で総合艦隊司令長官として活躍された山本五十六の格言を紹介していきます。

『やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、
 人は動かじ
 話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず
 やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず』

真珠湾奇襲攻撃を指揮し、太平洋戦争の火ぶたを切った人物としても知られる山本五十六の人柄も紹介しながら格言からの学びと、ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』主催者の嶋村吉洋氏からの学びを紹介していきます。

山本五十六の人柄

プロジェクトの見本となる山本五十六の格言 嶋村吉洋氏主催のソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』

わたしが学校の授業で山本五十六について学んだとき、正直に言うと印象はあまりよくありませんでした。
しかし、社会人になり、この格言を知り、山本五十六とはどんなひとだったのかが気になるようになりました。

ひとの善し悪しはひとそれぞれ判断基準があり難しいところですのでここでは議論しませんが、山本の人柄を調べていくなかでわたしが感じた印象は、これまでとは異なるものでした。

出身地である新潟県の長岡市には山本五十六記念館があり、そこのHPにはこのように書かれています。


「明治17年(1884)、儒学者の家系に生まれた高野五十六は、聡明で、中学の頃からベンジャミン・フランクリンを尊敬、猛勉強するなど広い視野をもっていた。

 …石油や航空に早くから注目。リンドバーグの大西洋横断にも触発され、特に航空の重要性を力説。太平洋戦争開戦時、その先見性を世界に実証した。

 開戦にはあくまでも反対だった。「この身滅ぼすべし、この志奪うべからず」と、わが身の危険を省みず、日独伊三国同盟に断固反対した姿勢は、人々を愛し、郷土を愛し、慈愛の心を強く保っていたからこそである。だが、その意に反し連合艦隊司令長官として未曽有の大戦争の指揮をとった。

 昭和18年(1943)ブーゲンビル島で戦死。激動の世紀に、しなやかかつ強い心で生きた山本五十六の人間性を、21世紀に語り伝えたいと願う。」

【出典】山本五十六記念館


山本は1919年~1921年にアメリカに駐在しており、ハーバード大学に留学していました。
当時、留学をするひとは限られており、当時のアメリカを知る数少ない日本人でした。
アメリカの油田や自動車産業、飛行産業とそのサプライチェーンに強い印象を受けたといいます。

山本を補佐することが多かった三和義勇は山本のことを

「とっつきにくいひとだったが、はかり知れぬ深さのあるひとで2、3ヶ月もすればたいていのひとは尊敬しなついた」

と評しています。

基本的に無口なひとではあったが、ひとの話をよく聴き、決して威張ることもせずに部下の敬礼にも対等の敬礼で返していたといいます。

山本五十六が語った教育論

山本五十六のこの格言は、近年取り上げられることが多くなっているように感じます。
時代が変わり、ライフスタイルが変わるなかでも、不変な大切なことを学ぶことができます。
忙しく時間が過ぎていくこの時代に、ひとりひとりと向き合うことや時間をかけて育てることの大切さを改めて教えてくれています。

ひとがモチベートされる要因には「外発的動機」と「内発的動機」の2種類があるといわれています。

「外発的動機」とは、いわゆる「アメとムチ(=報酬と罰)」による外的な動機づけのことです。
「報酬」の例としては、昇給、ボーナス、インセンティブ、表彰などが挙げられます。

「内発的動機」とは、外部要因によるものではなく、本人が興味や好奇心があるからこそ、課題や活動を遂行しようという「やる気」が湧いている状態です。
これらは個人がもつ世界観と密接に関わっており、自分の道を自分でコントロールしたい、協力することで満足感を得たい、承認されたいといった欲求にも紐づいています。

もっとも効果的なのは、内発的動機によってやる気が出ている状態を、さらに外発的動機によって補完する手法だと言われています。

山本は、このことをよく把握しており、ほめることや承認すること、感謝することを大切にしていたのでしょう。

さいごに:嶋村吉洋氏からの学び

わたしはソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』でさまざまな方と仕事をするなかで、このひとと頑張りたいと思うのはこの山本五十六の格言を実践しているなと感じます。

特に、主催者の嶋村吉洋氏は相手を承認することを大切にされており、分からないことは自分より目下のひとからでも謙虚に学ぶということを実践されています。

このようにお手本となる方が近くにいることはとてもありがたいことだと感じています。
わたしも自分から率先して仕事をし、この格言を実践し、このひとと仕事したいと思われるように自分を磨いていきます。

タイトルとURLをコピーしました