今回はソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』のコラボレーターでもあり、元フジテレビアナウンサーで現在フリーのアナウンサーとして活躍されている笠井信輔氏の格言を紹介していきます。
『苦境に立たされた時に『引き算の縁』から『足し算の縁』へのスイッチの切り替えをうまくできる人は困難を乗り越えることができる』
【出典】笠井信輔×ワクセル
フリーのアナウンサーとして走り出した直後に悪性リンパ腫に罹患し、病気を乗り越えてからも自身の経験を活かし、新たなプロジェクトを立ち上げて活躍されている笠井氏の格言からの学びと、ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』主催者の嶋村吉洋氏からの学びを紹介していきます。
笠井信輔氏の経歴
笠井氏は1987年にフジテレビにアナウンサーとして入社し、2年目から午後の情報番組『タイム3』で総合司会を務めるなど、メインキャスターや総合司会として数多くの番組を担当されてきました。
1999年から2019年9月までは『情報プレゼンター とくダネ!』のサブ司会兼メインアシスタントを務め、その後フリーのアナウンサーに転身されています。
フリーのアナウンサーになるまでの経緯をワクセルの対談(下記動画)で赤裸々にお話しされています。
この対談のなかで、時代の流れとともに自分の出番が減っていくことを感じ、とても居心地のよかったフジテレビを辞め、フリーになる決意をしたと語られていました。
仕事に対する情熱やいつまでも向上心を持ち続けている姿に、自分もまだまだチャレンジできると勇気付けられました。
闘病生活について
しかし、そんな矢先に笠井氏に試練が訪れます。
2019年9月にフジテレビを辞め、10月にフリーになった直後の12月に悪性リンパ腫に罹患したことを発表されました。
悪性リンパ腫のなかでもがんが全身に散らばり治療が難しいタイプで、ステージ4まで進行していたそうです。
笠井氏は同じようにがんと闘っている方のために、そしてなにより自分を奮い立たせるために、闘病の様子をブログに綴りました。
闘病生活のなかで、新型コロナの影響で面会でのお見舞いが受けられない孤独を経験し、病院に患者用のWi-Fiが整備されていない事実にも直面します。
笠井氏は週に5日間の抗がん剤投与を受けながら闘病生活を続け、2020年6月にがんが完全寛解(※1)したことを医師から伝えられました。
※1:治療の結果、がんによる症状や検査での異常が見られなくなり、正常な機能が回復した状態のこと。
『引き算の縁』を『足し算の縁』に切り替える
この格言は東日本大震災の取材で得た経験からきています。
当初、被災者の多くは「あのひとが亡くなった」と失った縁を語っていました。
しかし、あるときから「避難所であのひとに会えた」と足し算の縁を語るひとが増えていったそうです。
この『引き算の縁』から『足し算の縁』へのスイッチの切り替えの大切さを闘病生活のなかでも感じたと話されています。
笠井氏自身、「悪性リンパ腫になったから繋がれた縁」を大切にしようと考えることで、闘病の励みになったそうです。
新たなプロジェクト『#病院Wi-Fi協議会』の発足
2021年1月に笠井氏は闘病のときの経験から、病院に無料Wi-Fiを設置するプロジェクトを発足します。
その名も『#病院Wi-Fi協議会』。
日本全国の入院病棟に無料Wi-Fiを設置する活動をおこなっています。
わたしも含め入院経験のないひとは病室に無料Wi-Fiが設置されていないという事実に気付くことができません。
議員の方々もこの事実を知らず、笠井氏の発信で初めてこの事実を知った方も多かったそうです。
そのときの話も含め下記のワクセルの対談動画で詳しく話してくださっています。
自分のつらい経験をポジティブに変え、世の中をよくするために活動されている笠井氏の生き方がとてもカッコいいなと感じます。
さいごに:嶋村吉洋氏からの学び
わたしはソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』を通して生き方のカッコいい方と多く出会うことができました。
そのなかでもワクセルの主催者の嶋村吉洋氏の生き方はカッコよく、親や仲間のためにお金をつかい、事業を大きく広げ、可能性を広げ続けている姿がとても理想です。
そんな嶋村氏も「捉え方ですべてが変わる」と話をされています。
わたしも自分の理想を叶えるために、『引き算の縁』から『足し算の縁』へ変えていけるよう捉え方を変化させていきます。