投資家としての顔も持つ通信の基礎を築き上げたクロード・シャノンの格言

ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』主催の嶋村吉洋氏 投資家 クロード・シャノン原理原則

今回は、デジタル世界の基礎を築き、アインシュタイン以上の天才といわれているクロード・シャノンの格言を紹介します。

『非常に単純なものが、世界でもっとも複雑なものをつくり出せるというのは、とても魅力的なことだ。』

シャノンは天才数学者であり投資家でもあるという経歴をもっています。

偉大な業績を残しながら名前がそこまで知られていないシャノンの経歴を紹介しつつ、格言からの学びを、ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』の主催者である嶋村吉洋氏からの学びとともに紹介していきます。

クロード・シャノンの功績

ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』主催の嶋村吉洋氏 投資家 クロード・シャノン

シャノンの功績は非常に大きく、「シャノンがいなければ、携帯電話、パソコン、インターネット、電子メールもなかった。」といわれるほどの功績を残しています。

シャロンは情報を「0」と「1」の二値のみであらわす手法を開発し、時間ごとの情報量をビットを用いてあらわす「エントロピー(情報量)」という考えを編み出しました。

マトリックスの映画でも印象的なシーンをつくり出している「0」と「1」の羅列は、このシャノンによる功績であり、デジタル世界の基礎となっています。

また、伝記作家であり、『タイム』誌の編集長を歴任したウォルター・アイザックソンは、シャノンのことを
「二値選択ーオン/オフ、真/偽、1/0などーの連続は原則として、脳の働き方に非常によく似ている。この飛躍的な発想が『すべてのデジタルコンピュータを支える基本的な概念』になった。これが、シャノンが最初に成し遂げた抽象化だ。当時の彼はまだ21歳だった。」
と評しています。

1985年、シャノンは第1回京都賞基礎科学部門の受賞者となりました。
この賞は京セラの創設者・稲盛和夫氏がつくった賞で、賞金もノーベル賞に引けを取らない賞です。

その記念講演会のなかで自身がつくったチェスを指す機械やジャグリングをするロボットのような装置をつくる趣味に触れ、
「このような機械が将来改良されれば、人間の脳に匹敵するどころか、能力をしのぐ機械が誕生することをわたしは大いに期待しています」
とAI(人工知能)の可能性にふれていました。

【参考】デジタル世界の基礎を築いたアインシュタイン以上の天才数学者

投資家としての一面

シャノンは投資家としての一面も持っていました。
収入には困っていませんでしたが趣味として夢中で取り組んでいたようです。

シャノンはジョークで「僕は株式市場でお金を稼いでいる。定理を証明しても稼ぎにはならない」と話しています。

シャノン自身は数学者であり、投資成績は発表されていませんが、ウォーレン・バフェットよりも投資成績がよかったといわれています。

さいごに:嶋村吉洋氏からの学び

シャノンのこの格言は「0」と「1」を用いて複雑なデジタルの世界をあらわせることをさしていると思われますが、これはそのほかのことにも通じていると思われます。

ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』の主催者である嶋村氏は「大きなことをなすには、まず、基礎基本を徹底すること」とおっしゃっています。

ワクセルではさまざまなプロジェクトが走っており、大規模なものも多くありますが、そのすべての基盤はひとであり、ひとりひとりが基礎基本を大切にしているからこそこれらのプロジェクトが成り立っているのだなと感じます。

特別なひとだからではなく、基礎基本を徹底するひとが成果をつくっているこのコミュニティで今後もさまざまなことを学んでいきます。

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