今回は、いつもとは趣を変えて、投資の世界で大切にされている格言を紹介していきます。
嶋村吉洋氏が株式会社日本抵抗器製作所の大株主となったことを知り、わたしも投資に興味を持ちはじめました。
以前にもウォーレン・バフェットやジム・ロジャーズ、ジョージ・ソロス、クロード・シャノンら投資家の格言を紹介してきましたが、今回は投資の世界では当たり前かもしれませんが、投資について語られている格言を紹介していきます。
それらの格言からの学びを、ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』主催者であり投資家でもある嶋村吉洋氏からの学びとともに紹介していきます。
千利休が詠った群集心理
『人の行く裏に道あり花の山、いずれを行くも散らぬ間に行け』
【出典】Wikipedia/千利休
この格言は千利休が詠んだ句と言われていますが、株式投資の世界ではとても有名な格言となっています。
株式相場は群集心理を反映します。
そのため、多数派の意見を理解することはとても重要です。
しかし、ひとと同じことをしていては大きな利益は得られません。
みんながいいと思う銘柄は株価が高く、そこで買っても利益にはならないからです。
もちろん、千利休は株式投資の話を詠ったわけではありません。
しかし、なにごとにおいてもこのことは当てはまるのではないでしょうか。
人が群がる道を避け、その裏道を行くことで誰も気付かない花の山がある。
どんなことでもひとと異なる成果をだすにはひとと異なる行動をする必要があります。
千利休はそのことを伝えたかったのでしょう。
以前、取り上げたウォーレン・バフェットも下記の言葉をのこしています。
『みんながどん欲なときに恐怖心を抱き、みんなが恐怖心を抱いているときにどん欲であれ』
そして、下の句にある「散らぬ間に行け」がどちらの行動をするにしても重要であることがわかります。
考えすぎて行動が遅くなれば花が散ってしまうように、どちらにせよまずは行動に移すことの大切さを説いています。
たい焼きが教える投資のコツ
『頭と尻尾はくれてやれ』
投資家の心理としては、「最安値で買い、最高値で売りたい」ものです。
しかし、このとおりに売買することはほぼ不可能です。
たい焼きは、真んなかの部分にあんこが詰まっています。
真んなかのおいしいところをしっかりいただいて、欲張らずに頭としっぽはほかの人に食べさせてあげるように、株を買うときも売るときも欲張らず、利益が出たおいしいところで手を打ちなさいということを教えてくれています。
株に絶対はないということは、実業家であり投資家でもある竹田和平の下記の格言にも記されています。
『株に絶対はないし、株価が思惑に反して上下するのは当然のこと。だから誰でも必ず失敗する。問題はそこから先で、失敗からなにを学べるか。失敗して、損した結果がすべてを教えてくれる。』
【出典】花咲爺竹田和平公式サイト
竹田和平は『タマゴボーロ』で有名な竹田製菓を創業し、104社もの上場企業の大株主でもありました。
そんな竹田も多くの失敗をし、日本一の投資家となったことがわかります。
「気付きが人生を築く」という言葉がありますが、なにごとにも「絶対」はなく、人生でも投資の世界でも、失敗からなにに気付くかが大事だということがわかる格言です。
交通標語にもつかわれた株の格言
『相場はすぐに止まらない』
この格言から『車は急に止まれない』という誰もが知っている交通標語ができたほど、有名な格言です。
相場は多くのひとが参加し動かしているものであるため、いったんスピードが加速されると簡単には止めることができません。
そのことを理解したうえで投資に参加することが重要です。
さいごに:嶋村吉洋氏からの学び
ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』の主催者である嶋村吉洋氏は、STORYSのインタビューで株式投資をする理由を下記のように語られています。
「ワクセルを含む、事業や様々なプロジェクトに効果があるからです。株式投資は流動性が低い不動産と比べるとほとんど現金を持っているのと同じだと考えています。また、株式投資をすることによって経済の発展に寄与できるなら最高ですね。」
嶋村氏の投資は次の事業や仲間への投資のための投資ばかりです。
そういったかっこいいお金のつかい方にとても惹かれます。
また、いまでは株式だけでなく、不動産や映画にも投資をされている嶋村氏ですが、そうなるまでには自分への投資をひたすら続けてきたそうです。
魅力的なひとになり、その結果、事業でも成果をつくりだしてきた嶋村氏から学べることは非常にありがたいです。