世界のアニメーション界に旋風を巻き起こした宮崎駿の格言

映画プロデューサー嶋村吉洋氏が主催するワクセルのプロジェクト 宮崎駿原理原則

今回は、『風の谷のナウシカ』や『天空の城ラピュタ』、『となりのトトロ』、『もののけ姫』など、国民的な人気を博する多くのアニメを生み出してきた映画監督・宮崎駿氏の格言を紹介します。

『世の中大事なことって、たいてい面倒くさいんだよ』

この格言は、宮崎氏の特集を組んでいた『プロフェッショナル 仕事の流儀』のなかで本人が話されていたものです。
わたしもこの回の放送を偶然みており、この格言はとても印象深く心に残っています。

ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』の主催者である嶋村吉洋氏が、映画プロデューサーとして活動をはじめられたこともあり、前回から2回連続で映画監督の格言を取り上げました。
スティーブン・スピルバーグの格言とはまた異なる学びを紹介していきます。

宮崎駿氏と高畑勲氏の夢とスタジオジブリ

映画プロデューサー嶋村吉洋氏が主催するワクセルのプロジェクト 宮崎駿

世界中で広く知れ渡っている『スタジオジブリ』ですが、その設立のはなしを知っている方は少ないのではないでしょうか。

スタジオジブリは、『風の谷のナウシカ』を製作した出版社『徳間書店』が中心となり設立したアニメーション・スタジオです。

ジブリの中心となる宮崎駿氏と高畑勲氏は、東映動画(現・東映アニメーション)でともに仕事をしていました。
ふたりは1973年にズイヨー映像に移籍します。
1974年に放送されたテレビシリーズ『アルプスの少女ハイジ』(製作・ズイヨー)は、高畑氏が監督し、宮崎氏が画面構成を担当しています。

その後もさまざまな作品を生みだすなかで、ふたりは自分たちが目指しているリアルでハイクオリティなアニメーションづくり「人間の心理描写に深く入り込み、豊かな表現力で人生の喜びや悲しみをありのままに描き出す」を実現していくのには、テレビという予算的にもスケジュール的にも制約の大きい媒体では不可能だという結論に達します。

その考えがジブリの設立の原動力になっていきます。

予算とスケジュールをかけて一作一作に常に全精力を注ぎ込み、すみずみまでこだわった妥協のない内容を目指していくためにジブリが設立されました。

ちなみに『ジブリ』とはサハラ砂漠に吹く熱風のことで、第二次大戦中イタリアの軍用偵察機が名前に使用していました。
飛行機マニアの宮崎氏がこのことを知っており、スタジオ名としました。
そこには「日本のアニメーション界に旋風を巻き起こそう」という意図がありました。

目立たない仕事が大事

ジブリ設立後、宮崎氏はヒット作を連発し続けており、わたしたちからはクリエイティブできらびやかな仕事をしているようにみえます。

しかし、実際には長編アニメの作成は地道な作業の繰り返しで、ひとつの作品の製作期間は4~5年にも及ぶといわれています。
約2時間の作品を輝かせるためにそれだけの時間をつかい準備をしています。

宮崎氏のこの格言は、アニメの製作だけではなく、ほかのどの仕事にもつうじる価値観だなと感じます。

仕事の大半は目立たず、地味なことばかりです。
面倒くさいことを手を抜かずにやり続けることで成果がつくられていくことをあらためて学びました。

さいごに:嶋村吉洋氏からの学び

映画プロデューサーとしても活躍をはじめた嶋村氏は講演会で成功の秘訣を問われ、「誰でもできることを誰もができないくらいやること」とおっしゃっていました。

どの分野でもひとから見えないところで泥臭い努力をできる方が成果をつくるんだなということが学びであり、そのことが特別な才能がなくても結果をつくれるという希望になるなと感じました。

ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』のプロジェクトもHPをみると華やかですが、その裏側では泥臭くハードワークしてくださってる方がたくさんいます。
そのハードワークをひとりでやるのではなく、多くの仲間とチャレンジできるところがこのコミュニティの大きな価値のひとつだなと感じています。

チャレンジしたいことがある方や、これからなにか新しいことにチャレンジしたいと考えている方は、こういったコミュニティに参加されることを検討してみてはいかがでしょうか。

【参考】ワクセル「プロジェクト」

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