今回は、今年の11月5日に最終戦までもつれ込んだオリックス・バッファローズとの日本シリーズを制し、38年ぶりの日本一を獲得した阪神タイガースに関する格言を紹介します。
『野球に関してはマイナスから考えるのだ。常に最悪の事態を想定してゲームを進める。』
【出典】デイリースポーツ/岡田彰布
このサイトでも以前、藤本球児選手や新庄剛志選手など元阪神タイガースの選手の格言を紹介してきました。
今回は改めて阪神タイガースに関する格言からの学びとともに、『うまくいくリーダーだけが知っていること』(きずな出版)の著者であり、ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』の主催者でもある嶋村吉洋からの学びを紹介していきます。
選手でも監督でも日本一を達成した岡田彰布監督
阪神タイガースを見事に日本一に導いた岡田彰布監督は、なんと38年前の日本一を選手として経験されています。
岡田氏は高校卒業後、プロ入りせずに早稲田大学に進学します。
東京六大学野球リーグでの通算成績は88試合で309打数117安打、20本塁打、81打点、打率.379であり、打点と打率は現在も破られていません。
岡田氏は、1980年に阪神タイガースに入団し、新人王に輝く活躍を見せます。
1985年には真弓・バース・掛布らとともにチームを引っ張り、球団初の日本一に貢献します。
1996年に現役を引退した岡田氏はオリックスのコーチを経て、2004年から2008年まで阪神タイガースの監督を務めます。
2005年にはリーグ優勝を果たすなど監督としてもすぐれた手腕を発揮しました。
オリックスでの監督や野球解説などを経て、2023年に阪神タイガースの監督に再度就任しています。
この格言は、岡田氏が残したものであり、選手としても監督としても結果を残すことができた原因なのかもしれません。
MVPを獲得した近本光司選手
『常識をひっくり返したいと思ってやってきた。』
【出典】デイリー新潮/近本光司
このことばは2023年の日本シリーズでMVPを獲得した近本光司氏の名言です。
プロ野球選手としては身体が小さい近本氏ですが、身体が小さくても遠くに飛ばせると話しており、自分の努力次第でいくらでも対応できることを証明してきました。
近本氏は高校では甲子園への出場経験はなく、関西学院大学に進学します。
大学では関西学生リーグでベストナインに入るなど活躍し、大学卒業後は大阪ガスで都市対抗野球に出場しました。
3年目の2018年には打率.524という数字を残し、首位打者とMVPにあたる橋戸賞を獲得してチームの優勝に貢献しました。
その後、2018年のドラフトで阪神タイガースから1位指名を受け、入団。
プロ入り5年間で1度の最多安打、4度の盗塁王、3度のゴールデングラブ賞を獲得し、チームに貢献しています。
横田慎太郎氏とともに獲得した日本一
『横田さん、今どこで見てますか?先輩たちが同期たちが、そしてあなたの愛した後輩たちが優勝という最高の結果を残してくれましたよ。あなたのことは一生忘れません。』
【出典】朝日新聞デジタル
このことばは、阪神タイガースが18年ぶりのリーグ優勝を決めた際に、試合を中継していたサンテレビアナウンサーの湯浅明彦アナウンサーが発したことばです。
横田慎太郎氏は、2014年に阪神タイガースに入団し、脳腫瘍の影響を理由に2019年に退団していました。
2021年には脳腫瘍が完全に消滅していましたが、翌年再発し、2023年7月に神戸の病院で28年の人生に幕を閉じました。
リーグ優勝や日本一達成のときには歓喜の輪の中に、横田氏のユニフォームが掲げられ、この名言が残されました。
さいごに:嶋村吉洋氏からの学び
今回の格言からもメンタルの持ちようがとても重要であることが分かります。
その点は、『うまくいくリーダーだけが知っていること』の著者であり、映画プロデューサーでもある嶋村吉洋氏も大事にされています。
「計画はネガティブに、行動はポジティブに」ということを何度も学ばせていただきました。
目標を達成できるようまずはネガティブなところから考え、必ず目標を達成できるように複数のプランをもって仕事に臨んでいきたいと思います。