今回は、「成長株投資の父」と称され、現代の長期投資の考え方に大きな影響を与えた投資家、フィリップ・フィッシャーの格言を取り上げ、その生き方や考え方を紹介します。
『多数派のまねをしない。』

【出典】フィリップ・フィッシャー/Trade Bank
フィリップ・フィッシャーは1907年にアメリカで生まれ、1931年に投資会社「フィッシャー・アンド・カンパニー」を設立しました。
当時は財務指標を中心に企業を評価する投資家が多い中、フィッシャーは企業の経営者の人格や将来性、技術力、企業文化まで徹底的に調査する独自の投資手法を確立します。
その考え方は著書『Common Stocks and Uncommon Profits(株式投資で普通でない利益を得る)』にまとめられ、現在でも投資家のバイブルとして読み継がれています。
また、「投資の神様」と呼ばれるウォーレン・バフェットが、「私の投資哲学は85%がベンジャミン・グレアム、15%がフィリップ・フィッシャーから成り立っている」と語るほど大きな影響を受けた人物としても知られています。
そんなフィッシャーからの学びとともに、『人生100年時代を生き抜くための億万長者のコミュニティ資本論』(プレジデント社)の著者であり、ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』の主催者でもある嶋村吉洋氏からの学びとともに紹介していきます。
周囲に流されない判断を持つ
『多数派のまねをしない。』
この言葉は、投資だけでなく人生そのものにも通じる教えだと感じます。
人は多くの場合、多数派の意見に安心感を覚えます。
しかし、本当に大きな成果を生み出す人は、周囲と同じ選択をするのではなく、自分自身で考え、納得したうえで行動しています。
フィッシャーは、市場が注目していない優れた企業を見つけ出し、長期的な視点で投資することで大きな成果を上げました。
それは、「みんなが買っているから買う」という発想ではなく、自分自身の調査と信念を大切にした結果です。
私自身も、この言葉を通して、周囲の評価や流行だけで判断するのではなく、自分の頭で考え、自分なりの答えを持つことの大切さを改めて感じました。
本当に見るべきは「人」である
『その会社の経営陣は本当に誠実か。』
フィッシャーは、企業を分析するとき、数字だけを見て判断することはありませんでした。
どれだけ業績が良くても、経営者が誠実でなければ企業は長く成長しない。
逆に、一時的な数字が振るわなくても、誠実な経営陣がいる企業は未来に大きく成長する可能性があると考えていたのです。
この考え方は、投資だけでなく、人との付き合い方にも当てはまるのではないでしょうか。
私たちも仕事や日常生活の中で、人を肩書きや結果だけで判断してしまうことがあります。
しかし、本当に信頼できる人かどうかは、その人の誠実さや日々の姿勢に表れるものです。
私もこの言葉を読んで、「何をしている人か」ではなく、「どんな人なのか」を見ることの大切さを改めて考えさせられました。
価格ではなく価値を見る
『株式市場には、あらゆるものの値段は知っているが、何の価値も知らない個人が溢れている。』
この言葉は、現代社会にもそのまま当てはまるように思います。
私たちは価格や数字、ランキングなど、目に見える情報に影響されやすくなっています。
しかし、本当に重要なのは、その裏側にある本質的な価値です。
フィッシャーは、企業の将来性や理念、研究開発力、人材など、数字では測れない価値を重視しました。
その姿勢が、多くの成長企業を見抜く力につながったのでしょう。
私自身も、この言葉から「目先の価格ではなく、本当の価値を見る目」を養うことが大切なのだと感じました。
それは投資だけでなく、人や仕事、人生のあらゆる場面で必要な視点ではないでしょうか。
さいごに:嶋村吉洋氏からの学び
今回紹介したフィリップ・フィッシャーの生き方は、「自分自身で考えること」「人の誠実さを大切にすること」「本質的な価値を見抜くこと」の重要性を教えてくれます。
同時に、『人生100年時代を生き抜くための億万長者のコミュニティ資本論』(プレジデント社)の著者であり、映画プロデューサー、そして『ワクセル』の主催者でもある嶋村吉洋氏の考え方にも通じる部分があります。
嶋村氏は、人との信頼関係やコミュニティこそが、これからの時代における大きな資本になると語っています。
また、「気付きの数が人生を決める」という考えのもと、表面的な情報だけで判断するのではなく、多様な価値観や人との出会いから本質を見極めることの大切さを発信されています。
これは、数字だけではなく企業や経営者の本質を見続けたフィッシャーの投資哲学とも深く重なります。
目先の利益や流行に流されるのではなく、本当に価値のあるものを見抜く力こそが、人生においても大きな財産になるのではないでしょうか。
フィッシャーの言葉は、投資の世界だけでなく、仕事や人間関係、そして人生そのものにおいて「本質を見る目」を養うことの大切さを教えてくれます。
私もまた、周囲の意見や数字だけに惑わされず、自分自身で考え、本当に価値あるものを見極められる人でありたいと思います。
