今回は、ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』の主催者であり、映画プロデューサーとしても活躍されている嶋村吉洋氏も好きな映画『セッション』の監督でもあるデイミアン・チャゼル氏に関する格言を紹介していきます。
『決して到達できないゴールに到達しようとする、絶え間ない苦痛。力強いサスペンススリラーのような音楽映画を作りたかったんです』
【出典】映画.com/デイミアン・チャゼル
『セッション』は名門音楽学校で学び一流のジャズ・ドラマーを志す若者のストーリーです。
完璧さを求める教師の指導が狂気を帯び、追い詰められていく主人公の心の動きが描かれています。
デイミアン・チャゼル氏の言葉からの学びを映画プロデューサーであり『ワクセル』の主催者でもある嶋村吉洋氏からの学びとともに紹介していきます。
自身の壮絶な経験を映画に
チャゼル氏は1985年に生まれ、28歳という若さで『セッション』をつくりあげました。
許された撮影期間はわずか19日間。
その過酷なスケジュールのなかで交通事故に遭うという悲劇に見舞われながらも翌日には執念で現場復帰し、撮影を進めたといいます。
わずか3億円という製作費でつくられたこの映画は、アカデミー賞に5部門、うち3部門受賞という快挙を達成しました。
そんな映画『セッション』のモデルはなんと監督自身でした。
自身が音楽に携わるなかで経験した舞台と指揮者、バンド仲間への恐怖、間違ってしまうことへの恐怖、そして、決して到達できないゴールに到達しようとする絶え間ない苦痛、これらの感情を映画にすることを決意しました。
人生を決定づける出会い
『人は、残りの人生を決定づける人と結びつくことはできるが、その結びつきは残りの人生までは続かない。そのことは、ものすごく美しくて、切なくて、驚くべきことだと僕は気づいたんだ。』
チャゼル氏は『セッション』の2年後、大ヒット映画『ラ・ラ・ランド』を製作。
アカデミー賞では史上最多14ノミネートを受け、6部門を受賞しました。
チャゼル氏自身も最年少で監督賞を受賞という快挙を成し遂げます。
この格言は、チャゼル氏がこの映画についてSNSで投稿した内容で、ひととの出会いの大切さに気付かされる名言でした。
また、それだけ大切なひとでもこれからの人生を共にできるとは限らず、今縁を紡げているひとたちのありがたみを感じました。
さいごに:嶋村吉洋氏からの学び
映画プロデューサーでありソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』の主催者でもある嶋村吉洋氏は、よく『セッション』の話をされています。
「ひとと異なる結果を望むなら、ひとと異なる努力をする必要がある。」と話される嶋村氏は、この映画のストイックさがとても学びだったと話されていました。
この映画では、主人公の想いと先生の想いが一致していないためうまくいきませんでしたが、ふたりの想いが一致していればこのストイックさも必要なものだったと思えるのだと感じました。
わたしも後輩を後輩を指導する時など、相手の目標や目指しているところをしっかりと確認し、接することを大事にしていきます。