今回は、お笑い芸人として活躍する一方、小説『火花』で芥川賞を受賞した作家でもある、又吉直樹氏の格言を取り上げ、その生き方や考え方を紹介します。
『バッドエンドはない』

【出典】又吉直樹/カドブン
又吉直樹氏は1980年、大阪府寝屋川市生まれ。
高校時代はサッカーの強豪・北陽高校でプレーし、その後NSC大阪校に入学。
2003年にピースを結成し、お笑い芸人として活躍する一方で、2015年には小説『火花』で芥川賞を受賞しました。
芸人として初の快挙となったこの受賞は、日本中に大きな衝撃を与えます。
現在も芸人・作家の二つの表現を軸に、独自の視点で多くの人の心を動かし続けています。
そんな又吉氏からの学びとともに、『人生100年時代を生き抜くための億万長者のコミュニティ資本論』(プレジデント社)の著者であり、ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』の主催者でもある嶋村吉洋氏からの学びとともに紹介していきます。
人生はまだ途中だと考える
冒頭の言葉は、又吉氏が近畿大学の卒業式で卒業生へ贈ったメッセージとして、多くの人の心に残っています。
彼は「僕たちは途中なんだ」と語り、どんなにつらい夜が続いても、その先に続きがあることを忘れないでほしいと伝えました。
私はこの言葉に、とても救われるような感覚を覚えます。
人生には思い通りにいかない時期があります。
努力しても結果が出ないことや、自分だけ取り残されたように感じる瞬間もあります。
しかし、それは物語の終わりではなく、あくまで途中の一場面なのだと考えられるだけで、もう一歩前へ進む勇気が湧いてきます。
終わりだと思った瞬間に物語は止まってしまいますが、「まだ途中だ」と思えれば、新しい可能性は何度でも生まれるのだと感じます。
何気ない出来事にも価値がある
『雨のおかげで、「まだ降ってましたか?」と話し掛けて貰えた』
又吉氏らしい感性が詰まったこの言葉は、日常の見方を変えてくれるように思います。
普通なら雨は「嫌なこと」と捉えてしまいがちです。
しかし又吉氏は、その雨があったからこそ誰かと言葉を交わせたという、小さな出来事に価値を見出しています。
私はここに、又吉氏が小説家として多くの人を惹きつける理由があるように感じます。
特別な出来事だけではなく、誰もが見過ごしてしまう日常の一瞬を大切にしているからこそ、多くの人が共感できる言葉が生まれるのでしょう。
私自身も、この言葉を知ってからは、少し嫌な出来事があっても「その先に何か良いことがあるかもしれない」と考えられるようになりました。
物事の見方一つで、毎日の景色は大きく変わるのだと思います。
自分を追い込みすぎない強さ
『自分に過度な期待をしない。』
この言葉は、夢を追いかける人にとって、とても現実的で温かいメッセージだと感じます。
又吉氏は、お笑い養成所時代を振り返り、自分に大きすぎる期待をかけることで苦しんでしまう人も多かったと語っています。
だからこそ、自分を客観的に見つめ、過度な期待で自分を追い込まないことを大切にしているそうです。
私は、この考え方にとても共感します。
目標を持つことは大切ですが、理想と現実のギャップに苦しみすぎると、自分の可能性まで否定してしまうことがあります。
肩の力を少し抜いて、自分のペースで積み重ねていくことも、長く挑戦を続けるためには必要なのではないでしょうか。
無理に完璧を目指すより、「今日も続けられた」という積み重ねこそが、本当の成長につながるのだと思います。
最後に:嶋村吉洋氏からの学び
今回紹介した又吉直樹氏の生き方は、「人生は途中であること」「日常の小さな価値に気付くこと」「自分を追い込みすぎず挑戦を続けること」の大切さを教えてくれます。
同時に、『人生100年時代を生き抜くための億万長者のコミュニティ資本論』(プレジデント社)の著者であり、映画プロデューサー、そして『ワクセル』の主催者でもある嶋村吉洋氏の考え方にも、深く重なる部分があります。
嶋村氏は、人との出会いや日々の気付きが人生を豊かにすると語っています。
また、「気付きの数が人生を決める」という考え方のもと、目の前の出来事を前向きに捉え、その積み重ねを未来につなげることの大切さを発信されています。
この考え方は、「バッドエンドはない」と語る又吉氏の価値観とも重なります。
つらい出来事も、何気ない日常も、自分自身の見方次第で未来への糧に変えられる。
だからこそ、人生を途中で終わらせるのではなく、その先にある続きを信じて歩み続けることが大切なのではないでしょうか。
私もまた、目の前の出来事に意味を見出しながら、自分を必要以上に追い込まず、一歩ずつ挑戦を積み重ねていきたいと思います。

