いよいよ本日8月6日に夏の甲子園・第104回全国高校野球選手権大会が開幕しました。
今回は甲子園で熱戦を繰り広げてきた名監督達の格言を紹介させていただきます。
大阪桐蔭 西谷浩一監督
『野球に限らず、どんなことでも最後は「人」に行きつく』
【出典】中日新聞Web
現在、甲子園の優勝候補として多くの方が一番に名前を挙げるのが大阪桐蔭高等学校です。
西谷浩一監督は、コーチ時代も含め20年以上にわたって同校野球部の指導に携わられています。
1998年に監督に就任し、2008年夏の甲子園で初優勝を飾ると、そこから歴代1位となる春夏通算8回の全国制覇を成し遂げています。
歴代勝利数は61回で歴代2位、現役の監督のなかではトップの成績を残している監督です。
どの業界においても、すべてはそれを扱う「人」次第で決まります。
この格言から部員ひとりひとりの野球に携わる姿勢や前提までしっかりとみて、「人」として研鑽することで今の大阪桐蔭高校の強さがあるのだと感じました。
『磨かれた人間の想いが集まることで不思議な力が発揮される』
智弁和歌山 髙嶋仁監督
『人間って悔しさを覚えたら強いんですよ』
【出典】朝日新聞デジタル
古豪として昔から甲子園で熱戦を繰り広げている智弁学園和歌山高等学校ですが、そのなかでも特に偉大な記録を打ち立ててきたのが髙嶋仁監督です。
髙嶋監督は1972年に智弁学園高等学校の監督に就任し、1980年から監督を勇退される2018年まで智弁学園和歌山高等学校で38年間監督をされています。
春夏含め、甲子園に歴代最多となる38回の出場を果たし、歴代最多となる68勝をあげています。
地方大会では、通算23勝1敗という成績を残し、決勝戦20連勝というとんでもない大記録を打ち立てています。
この格言は、スポーツという勝負事の世界で負けを知ることの価値を伝えてくれています。
以前投稿した『スラムダンク』の格言でも紹介しましたが、常勝軍団の山王工業が負けたときに堂本監督も選手たちにそのことを伝えていました。
『苦しい思いをした人間だけが逆境をチャンスに変える』
横浜高校 渡辺元智監督
『指導者に徳がなければ、教え子を育てることはできない』
【出典】朝日新聞デジタル
横浜高等学校を強豪校に育て上げた立役者が渡辺元智監督です。
渡辺監督が高校野球の指導者になったのは、大学での挫折がきっかけだったといいます。
横浜高校を卒業し、神奈川大学で野球を続けていた際に、右肩を壊して選手生命を絶たれてしまいます。
プロ野球選手になるという夢を失い、自暴自棄になり、野球部を辞め、大学も中退し、大学中退後は働き始めるも酒浸りの生活を送っていたそうです。
そんななか、横浜高校時代の恩師である笹尾向平監督が野球部で指導者にならないかと声をかけてくれたそうです。
1968年、24歳から監督に就任した渡辺監督は2015年に勇退されるまで甲子園で51勝、5度の優勝を誇り、高校生の年代の日本代表監督も歴任されるなど、監督としての手腕を高く評価されています。
1998年には、松坂大輔らを擁し、明治神宮野球大会優勝、春夏甲子園連覇、インターハイ優勝の4冠を含む史上唯一の公式戦年間無敗を達成しており、1970年代から2000年代までのすべての年代で全国制覇を達成した唯一の人物でもあります。
この格言からは、渡辺監督が指導者として生徒たちに背中でひととしての在り方を示してきたことがうかがい知れます。
『人間、与えなければ返されない』
さいごに:嶋村吉洋氏からの学び
教育者である高校野球の名監督たちの格言をみていると、実業家であり、ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』の主催者である嶋村吉洋氏からの教えと重なる部分が多々あります。
西谷監督の格言のとおり、どんな分野でも大切なことは共通しており、「人」としてどうあるかが大切だということが分かります。
わたし自身、どこに向けてチャレンジするのか、「人」としてどうありたいのかを決めて挑戦していきます。