ワクセル会議に参加した「いきなり!ステーキ」創業者・一瀬邦夫の格言

『となりの億万長者が17時になったらやっていること』の著者・嶋村吉洋氏が主催するワクセル会議に出演した一瀬邦夫氏の格言コミュニティ

今回は、ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』主催の『ワクセル会議』に参加した一瀬邦夫氏の格言を紹介します。

『自分との約束を守らないと、会社が潰れる』

『となりの億万長者が17時になったらやっていること』の著者・嶋村吉洋氏が主催するワクセル会議に出演した一瀬邦夫氏の格言

【出典】一瀬邦夫/日経クロストレンド

「ペッパーランチ」や「いきなり!ステーキ」などを生み出した株式会社ペッパーフードサービスの創業者である一瀬氏の格言からの学びを、『となりの億万長者が17時になったらやっていること』(PHP研究所)の著者であり、ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』の主催者でもある嶋村吉洋氏からの学びとともに紹介していきます。

一瀬氏の挑戦と覚悟

一瀬邦夫氏は、1942年に山梨県で生まれ、高校卒業後に上京し、20歳の頃から飲食業界でのキャリアをスタートさせます。
レストランや喫茶店の現場で経験を積んだ後、27歳で独立。
1970年にペッパーフードサービスの前身となる飲食店を開業しました。

その後、ステーキ業態に特化し「ペッパーランチ」を立ち上げ、低価格でステーキが楽しめる業態として人気を集めます。
そして2013年、立ち食いスタイルで高品質なステーキを短時間で提供する革新的な業態「いきなり!ステーキ」をオープン。
これが爆発的なヒットとなり、わずか数年で全国に数百店舗を展開する大成功を収めました。

しかし急拡大の裏で業績が悪化し、2020年頃には多くの店舗を閉店。
その逆境の中でも一瀬氏は経営の第一線で奮闘し続けました。
2022年にはペッパーフードサービスの経営を息子の一瀬健作氏に引き継いだものの、2023年11月、両国に「和牛ステーキ和邦」をオープンするなど新たな挑戦を続けられています。

冒頭の一言には、一瀬氏の経営者としての覚悟が詰まっていると感じました。
自分との約束とは、小さな決意や習慣、夢に向かう毎日の積み重ねのこと。誰かに言う前に、自分自身との約束を破ってしまっていては、どんなビジョンも形にはなりません。

この言葉を見たとき、私はふと、自分の日々の選択に対して「約束を守っているだろうか?」と問いかけました。
朝早く起きると決めたのにベッドから出られなかった日、やると決めた提案書を後回しにした日。
経営という大きな枠ではなくとも、人生そのものを丁寧に扱ううえで、自分との約束を守る力がどれほど大切か、痛感しました。

そして、この言葉には「逃げられない」という重さと、「守れば未来が拓ける」という希望が同居しているのです。


人を信じて育てる

『経営者として最も大切なのは「従業員に希望を与えること」』

この言葉には、一瀬氏の人間力がにじみ出ています。
一般的には「経営者=利益を出す人」と捉えられがちですが、一瀬氏はまず「人を信じて育てる」ことを選びました。

「いきなり!ステーキ」の店舗スタッフの中には、料理人経験のない若者や、飲食業界未経験の人も多くいたそうです。
そんな彼らがイキイキと働き、誇りを持ってサービスをする姿の背景には、「社長が信じてくれている」、「夢を持っていいんだと思えた」という希望があったのだと感じます。

私はこの言葉から、組織を動かすのは命令ではなく「信じること」だと学びました。希望を語れるリーダーであること、それこそが人を動かす真の力なのではないでしょうか。


最後に

一瀬邦夫氏の名言に共感しながら、私は嶋村吉洋氏の発信にも共通する思想を感じました。
嶋村氏は「人は誰しも自分の人生の主役である」と語り、自分自身の理想と向き合い、その可能性に挑み続けることの大切さを説いています。

また、言葉を大切にする姿勢——「ガラス細工のように繊細に扱う」というスタンスは、一瀬氏の“言葉の重み”と非常にリンクしているように感じました。

自分との約束を守ること。誰かの人生に希望を灯すこと。そして、自ら信じる道を仲間とともに切り拓いていくこと。

このような価値観に触れるたびに、私自身も「どんなリーダーで在りたいか」、「どんな人生を築きたいか」を改めて問い直すことができます。
嶋村氏や一瀬氏のような生き方に学びながら、これからも日々、自分との約束を一つひとつ丁寧に果たしていこうと思います。

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