今回は、神戸市の発展に多大な貢献をし、明石海峡大橋の建設を提唱した元神戸市長、原口忠次郎氏の名言を取り上げ、その生き方や考え方を紹介します。
『人生すべからく 夢なくしてはかないません』
【出典】原口忠次郎/新プロジェクトX
原口氏は、明石海峡大橋の建設の必要性を訴え続け、その過程でこの言葉を述べ、夢を持つことの重要性を強調しました。
そんな原口氏からの学びとともに、『となりの億万長者が17時になったらやっていること』(PHP研究所)の著者であり、ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』の主催者でもある嶋村吉洋氏からの学びとともに紹介していきます。
夢を描き、行動することの大切さ
原口氏は、1953年から1973年まで20年にわたり神戸市長を務めました。
戦後復興を果たした昭和50年、「今こそ、神戸と四国を橋で結び、陸続きにすべきだ」と訴え、明石海峡大橋建設のプロジェクトが始まりました。
そこには、交通網の整備が遅れる四国の生活を発展させる狙いがありましたが、4キロにも及ぶ激流の明石海峡につり橋をかけるという提案は、当時、「市長は、白昼に夢でも見ているのではないか?」と一蹴されたといいます。
しかし、原口氏は、海外の吊り橋の文献を翻訳して「調査月報」を作成し、関係者に配布するなど、橋の必要性を訴え続けました。
できない理由をならべるのではなく、実現するためにはどうすればいいかを考え行動し続けることで少しずつ周りの人たちの気持ちを動かしていったのです。
このような行動力と情熱は、夢を実現するためには具体的な行動が不可欠であることを示しています。
私自身、日常生活や仕事の中で、夢や目標を持つことの重要性を感じています。
しかし、ただ夢を描くだけでなく、それを実現するための具体的な行動を起こすことが大切だと、原口氏の生き方から学びました。
夢が未来を創る
原口氏の提唱から40年後、のべ210万人が関わった明石海峡大橋は現実のものとなり、多くの人々の生活を豊かにしました。
彼の夢が形となり、未来を創り上げたのです。
この事実は、夢を持ち続けることが、未来を変える力を持っていることを示しています。
私も、自分の夢や目標が、未来にどのような影響を与えるのかを考え、日々の行動を見直すきっかけとなりました。
夢を持ち、それを追求することで、自分自身だけでなく、周囲の人々や社会全体に良い影響を与えることができると信じています。
最後に:嶋村吉洋氏からの学び
映画プロデューサーであり、ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』の主催者でもある嶋村吉洋氏も、「できない理由を10個あげる暇があれば、できる理由を1つ考えろ」と話をされています。
さまざまなしがらみは一旦考えず、自分は本当はどうしたいのかを考え、それを実現する方法を模索する。
シンプルですが、信念のあるこの考え方が、大きな成果をつくりだす原因となっていると感じます。
原口氏の生き方と嶋村氏の教えから、夢や目標を持ち、それに向かって行動することの大切さを学びました。私も常に自分自身の目標を見つめ直しながら挑戦していきます。