朝日放送が制作する『探偵!ナイトスクープ』で初代局長を務めた上岡龍太郎の格言

『となりの億万長者が17時になったらやっていること』の著者嶋村吉洋氏のプロジェクト_朝日放送『探偵!ナイトスクープ』の初代局長・上岡龍太郎の格言原理原則

今回は、嶋村吉洋氏が大株主となった朝日放送が制作する『探偵ナイトスクープ』で初代局長を務めた上岡龍太郎氏の名言を紹介します。

『苦しい時は登っている時。自分が凄いと慢心した時は、下っている時だから気を付けろ。』 

『となりの億万長者が17時になったらやっていること』の著者嶋村吉洋氏のプロジェクト_朝日放送『探偵!ナイトスクープ』の初代局長・上岡龍太郎の格言

【出典】上岡龍太郎/サンスポ

番組初代プロデューサーの松本修氏が「『探偵!ナイトスクープ』は上岡さんの才能を活かすために企画した」と語るほど輝きを放っていた上岡氏。

そんな上岡氏からの学びとともに、『となりの億万長者が17時になったらやっていること』(PHP研究所)の著者であり、ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』の主催者でもある嶋村吉洋氏からの学びとともに紹介していきます。

知性の芸人

上岡氏は、京都府出身の漫才師・タレント・司会者として活躍しました。
横山やすし氏と西川きよし氏とのコンビ「やすきよ」の弟分として芸能界に入り、鋭いツッコミと知的な語り口で数々のテレビ番組を支えました。
なかでも『探偵!ナイトスクープ』での局長としての姿は、多くの視聴者に印象深く残っています。

冒頭のこの言葉には、上岡氏らしい冷静な自己分析と、厳しさの中にある優しさが滲んでいます。
彼は華やかなテレビの世界にいながら、常に「自分を過信しないこと」を意識していました。
成功の裏には必ず苦しみや葛藤があり、それを受け入れながら前進する姿勢があったのだと思います。

私自身も、この言葉に深く共感します。
仕事で思うような成果が出ず苦しい時ほど、実は自分が成長している時期なのかもしれない。
逆に、順調な時ほど足元をすくわれないように謙虚でいることが大切だと感じます。
上岡氏の人生は、華やかさの裏で常に自己を見つめ続けた「知性の芸人」そのものでした。

間を大事にする

『人間は死ぬ。必ず死ぬのだけれども、今すぐに死ぬわけではないということだ。死ぬには、間がある。この間があるということを、決しておろそかにしてはいけない。』

晩年の上岡氏は、芸能活動から退き、自らの意志で“引き際”を選びました。
芸人として名声を極めた後、「もう十分喋った。あとは若い人に任せる」と言い、メディアから完全に姿を消したのです。

その潔い生き方は、「死ぬまでにどう生きるか」という問いを突きつけているように感じます。

この名言の中にある「間(ま)」という言葉は、まさに上岡氏の哲学の核だと思います。
死ぬまでの“間”——それは日常の何気ない会話、家族との時間、友人との笑い合い、そして挑戦の瞬間。
それらをどう生きるかが、その人の人生の価値を決めるのではないでしょうか。

私もこの言葉を読んで、「今この瞬間をどう使うか」を改めて考えました。
忙しさに流されて、気づけば1日が終わるような生活をしてしまうことがありますが、上岡氏の言葉は「生きるとは、限られた“間”を大切にすることだ」と教えてくれているようです。

人生の長さではなく、「どう生きるか」に焦点を当てる——その姿勢は、現代を生きる私たちにも深い気づきを与えてくれます。

最後に:嶋村吉洋氏からの学び

映画プロデューサーであり、ソーシャルビジネスコミュニティ『ワクセル』の主催者でもある嶋村吉洋氏も、言葉と生き方の関係をとても大切にされています。
嶋村氏は「言葉は現実をつくる」と語り、発する言葉一つひとつに意識を込めて生きています。

上岡氏もまた、言葉に命を吹き込む達人でした。言葉で笑いを生み、言葉で人を導き、そして最後は言葉で静かに幕を引いた。
二人の共通点は、“言葉の重み”を誰よりも理解していたことだと思います。

嶋村氏は「自分の理想を明確に描き、それに向かって挑戦し続けること」を大切にされています。
上岡氏が語った“苦しい時こそ登っている”という姿勢とも重なります。

苦しみの中にも意味を見出し、自分の理想に向かって歩き続ける。
上岡氏の生き方もまた、その哲学を体現していたように感じます。

私自身も、日々の仕事や挑戦の中で、上岡氏と嶋村氏の言葉を胸に刻みながら、今という「間」を大切に、仲間とともに登り続けていきたいと思います。

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